ネットサービス雑記の最近のブログ記事

先日、UCCがtwitterを使ったキャンペーンで炎上してしまった事件がありましたので(経緯やまとめは徳力さんの記事が分かり易い)、いわゆる、ソーシャルメディアマーケティングについて少し記しておきます。

既存の枠組みであった、テレビやラジオなどの、いわゆるマスメディアを使ったマスマーケティングに対抗する存在として比較されがちなのが、インターネットを使ったウェブマーケティングです。

その中でも、Googleに代表されるロボット型検索エンジンが、より一般的なウェブ世界の入り口となるにつれて、重要視されるようになったプロモーション手法としてSEO(Search Engine Optimization/サーチエンジンオプティマイゼーション)が出現し、その後、それを包括する概念、マーケティング手法としてのSEM(Seach Engine Marketting/サーチエンジンマーケティング)が確立されました。※似た言葉で、SMO(Social Media Optimization/ソーシャルメディア・オプティマイゼーション)などもありますが、少し趣旨が異なるので、本稿では触れないこととします。

そして、今、より新鮮な捉えられ方で盛り上がっているのが、SMM(Social Media Marketing/ソーシャルメディアマーケティング)というわけです。

とはいえ、ソーシャルメディアマーケティングという概念自体は、ブログやSNSなどが台頭し始めた時期から既に存在しており、特別新しい言葉でもありません。しかしながら、ここにきて、ウェブ業界とは何ら関係のない大企業や小さな商店ですら、ソーシャルメディアマーケティングという手法を我先にと試みている様子が、何かにつけて耳に入るようになってきているのはなぜなのでしょうか(くしくも、その代表的な失敗事例となってしまったのが、冒頭のUCC事件となわけですが……)?

これはひとえに、現在のソーシャルメディアの存在が、かつてのソーシャルメディアには無かった、新しい価値や概念を持ち始めたためだと考えられます。

数年前のソーシャルメディアを使ったマーケティングを思い起こしてみても、ほとんどは従来のバナー広告を使ったプロモーションに落ち着いてしまっていましたし、また、少し新しい感覚のあるマーケティングとしては、例えば、セカンドライフへの出店やmixiの公式コミュニティなどの利用が挙げられるでしょうが、ではそれらが商品やサービスの利用に大きなインパクトを与えるほどの「新しい手法」として確立されたかというと、答えはNOでしょう。前者については、日本ではサービス自体が失敗しています。

消費者目線とか相互対話といった耳触りのよい言葉によって受け入れられやすい側面がある一方、多くは、それ以上の、費用やリソースに見合う具体的な何かは、得られづらかったはずです。

その原因は、それぞれのソーシャルメディアが比較的内に閉じた性格を持っていたため、メディア単体で考えると、あまりにも規模が小さかったからであったり、一般的に費用対効果が曖昧といわれるマスマーケティングに対するウェブマーケティングであるべきはずなのに、上述の消費者目線や相互対話といった「漠然とした価値」しか見い出せなかったからでもあります。

とはいえ、ウェブを使ったプロモーションを売る立場の人間は、そういった新しい感覚の手法を、さも効果が期待できるかのように吹聴していたでしょう。また、特に新しさや最先端が「漠然と」求められる、企業のウェブプロモーション担当者も、代わり映えのしないバナー広告に頼ったプロモーションだけでは何かと社内的な居心地の悪さがあるのか、そういった手法を試してみたりしていたから、ある程度商売として成り立っていたのだとは思います。が、それもたいした規模にはなり得ていません。

閑話休題。

一方で、昨今のソーシャルメディアはというと、各々のサービスの垣根を越えて相互に乗り入れつつ成長し始めた結果、リーチは飛躍的に拡大し、かつてないほど瞬間的な情報伝播力、リアルタイム性を持ち始めています。

伝播力、リアルタイム性という点については、twitterというサービス自身の特性も大きく寄与していますが、それに加えて、例えば、いくつも出現している、複数のソーシャルメディアでの自分の発言をまとめて配信するサービスやツールであったり、twitterとブログやSNSも、RSSなどを通じて、相互に情報を流通させ合うといった利用が普通になってきていますから、たった一度でも、何かのメディアに向けて発言をすることによって、それは、ソーシャルメディアという巨大な空間に露出されることになります。またソーシャルメディアの利用自体も、スマートフォンなどの普及により、より日常的に更新しやすいインフラが整い、リアルタイムな状況報告も容易になったりと、「相互乗り入れによるリーチ拡大」と「瞬間的な伝播力」「リアルタイム性」において、大きな価値が生まれているわけです。

さて、ここで、マスマーケティング・SEMと、ソーシャルメディアマーケティングの違いについて触れておきたいと思います。

SEMは、それほど古いマーケティング手法ではありませんが、比較的いろいろな企業が、現在も有効に活用している手法です。それはなぜかというと、マーケティング担当者の思考的に、従来からのマスマーケティングと極端に大きな違いのないものであったという点が重要です。

効果測定への感覚の違いはありますが、マスマーケティングとSEMには、企業からの一方的な思考によって、どのタイミングでも開始、中止、終了でき、お金さえ掛ければ、一定の効果が比較的短いスパンで期待できるという共通点があります。

一方で、ソーシャルメディアマーケティングは(昨今話題になっているのはほとんどがtwitterを中心したマーケティングですから、あえてtwitterに限定した話をしますが)、たとえば、企業がアカウントを開いたからといって、他の多くの利用者にフォローされなければ、全く意味をなしませんし、お金さえ払えば、数万件単位のフォロワーをつけられるという類のものでもありません。

また、UCCのように、ボットなどを使った一方通行の配信が成立しづらいのは、事件の経過を見れば容易に理解出来ることでしょう。

ソーシャルメディアマーケティングは、従来の企業のマーケティング、特にプロモーションに取って代わるものにはなり得ません。

より正確に伝えるとするならば、ソーシャルメディアを、商品やサービスに関するプロモーション・販売促進のみを目的として、狙って活用することは、将来的には、困難になるだろうと言うべきかもしれません(「将来的には」という意味は後述します)。

企業がソーシャルメディアマーケティングを考えるにあたっては、上述の通り、たとえ企業のアカウントであっても、一方的な情報発信が通用しません。つまり、他の利用者に、企業のアカウントや発言、または存在を「求められる」状態を作り出さなければならないのです。※例外として、既に多くのファンを獲得している企業やサービス、商品であれば、こういった類の使い方もある程度は可能でしょうが。

それにあたっては、大前提として、他の利用者と同じく、中長期的に情報を発信し、相互にコミュニケーションを取ることが求められるはずですから、その前提で考えれば、つまりは、従来の「このサービスを始めたい。すぐに売上を立てたい。だからプロモーションをしないとけない。どういう手段でやろうか?」という思考ロジックが成り立たないということです。

もちろん、短期的な活用も不可能ではありません。それにあたっては、企業とフォロワー相互にメリットがあることや、従来のウェブプロモーションの成功事例よろしく、多くの人に「面白がられる」ことが、重要というよりも、必須条件になると考えられます。

これらの最近の事例の一部を挙げるとすると、


といったものがあります。いずれも、面白がられた結果盛り上がったものや、知識や情報といった抽象的なもの以外に、具体的に利用者自身にメリットがあるケースです。

ただ、これらは、ソーシャルメディアマーケティングの本質を十分に活用したものとは言い難いのではないか、というのが率直な感覚です。

twitterを使っているという点以外においては、企画自体はありがちなものですし、例えば、前者二つについては、媒体が数年前のmixiであっても同じような取り組みが出来るでしょう。フォロワー数割引は、twitterという存在がこの瞬間劇的に盛り上がっているからこそ、多くのメディアにその取り組み自体が取り上げられた結果の成功と言えますし、大名なうも、それらのやり取りを公開すること自体が成功にいたったマスト条件というわけでもなく、極端に言ってしまえば、むしろダイレクトメールや電話でのやり取りを活用した方が、お互いにスムーズであるとも感じられます。道案内なんていうのは利便性を考えると特にそうですし、いずれ面白がられなくもなるでしょう。

いずれも、伝播力というソーシャルメディアの新しい価値も成功の一因となっていることは確かです。しかし、意図してそれを活用出来るのは、競合が少なく、急激に盛り上がりを見せているという土壌あってこそのものだと考えます。今は一定の成果が得られるかもしれませんが、これまでの既存の思考ロジックでの活用では、そう遠くない将来に、おそらく限界がやってくるはずです。これが、将来的には難しいだろう、と上述した背景です。

ソーシャルメディアに関するニュースや話題は、日ごろからtwitterやブログなどのソーシャルメディアを利用し続け圧倒的多数に支持されている、いわゆるインフルエンサーが発信したものが何かのきっかけで爆発的に広まった結果、他のメディアにも取り上げられたために僕たちの元にまで届けられた、というケースも多くありますから、それらを鵜呑みにした安易な活用は、なかなか成功しないでしょう。

マスマーケティングやSEMなどのように、普遍的かつ効果的な手法として確立出来るかどうかは、これから見守りつつ試行錯誤するとして、まずは、ソーシャルメディアを使って何かをしよう、しないといけないという発想から脱却し、第一歩として、ソーシャルメディアという巨大な空間に、自分、あるいは自分たちの存在を確立するという目標から始めることが適切なのかもしれません。

その結果として、そのソーシャルメディアにおける自分の存在自体が、マーケティングとして活用できる価値あるものになっていく、という類のものであるようにも感じます。

なお、本稿は、ソーシャルメディアマーケティングにおいても、比較的、プロモーションという目的に寄った視点で論じています。既存顧客の囲い込みや商品開発・改善、カスタマーサポートなどでの活用事例というのは、今後も順調に増えてくるのではないかとも考えています。

先ほどのエントリーでRSSという言葉を使って、ふと考えたこと。

RSSといえば、ブログというサービスが日本に流入してきた当時、非常に新鮮味を持って興味を持たれた言葉でしたが、今やすっかり一般的になりましたね。

RSSリーダなんかのツールが出てきたときは、その後のインターネット業界に相当なインパクトを与えるだろうなんてことも言われていましたが、リーダを使うユーザの規模はそれほど伸びず。インターネット白書なんかを見ても、インターネット利用者の数%とかしか使ってないといったデータがあったように思います。

自分自身も含めて、リーダを使ってるユーザの口からは「RSSの量が多すぎて結局見ない」みたいな声が聞こえてきます。いまだに一応リーダを使ってはいまして、購読するRSSは相当絞ってはいるものの、しばしばそういうジレンマに陥ります。読まずに捨てる勇気を持てるようになったので変な苦労はないですけれど。上手に使ってる人も大勢いらっしゃるのでしょうけれど、そこらへんがスタンダードになりえない理由の一つなんでしょうね。

さて、しかしながら、RSSという技術自体は、今でもとても多くのサービスで使われているわけです。

単純に、ユーザーがRSSというものに興味を示して、自分でいろいろなRSSを収集して、RSSリーダで購読する、という当初描かれていた使い方よりも、一般のユーザが気付かないであろう、たくさんの裏方の部分でこの技術が活用されている、という現状。もちろん、そういう使い方も含めて、いろんな可能性があるということで騒がれていたわけですが、目に見えるプロダクトの部分がこんなにも伸びないとは、なかなか予想できなかった。少なくとも僕は。

新しい技術や概念というものに接したとき、人はどうしてもその表面的な機能や役割から、それらの使用方法を想像してしまうというということなんでしょうね。言うは易しですが、いわゆる、本質を見ぬけていないという状態。

数年前まで、僕自身も、サービス企画のコンサルティングや提案営業を生業としていましたが、そこで発する言葉や、提案書に盛り込む内容も、今思えば、本質までたどり着いた上で表現していたものではなかったなぁと。当時はそれはそれで一生懸命ロジックを組み立てて発言していて、それが間違っているなんて思いもしなかったわけで。

分かってれば出来るような易しいものなら苦労はしない、でも、分かってないと絶対できない、ということで、今後もどんどん出てくるであろう、そういった新しい技術や概念、言葉、初めて触れる世界感に相対するときは、そういう意識を持たないといけないなと、ふと思ったので記しました。

次の5年は、また、どんな変化があるでしょうか。
超シンプルに、ウェブサービスを企画しようとする人に向けた企画術をご紹介しようと思います。超シンプルです。

ウェブサービスって、ポンポン作るのはいいけど、スタートでずっこけたり、あるいは最初だけ評判になるけど、即効でだれも使わなくなったりってことが多いですよね。最近は、そういう類のサービスが有象無象。

ということで、ウェブサービスを作るぞ! コミュニティサイトを盛り上げるぞ! と意気込む企画担当者の方に、これだけのポイントは抑えておいてねということを書きます。

ついでに、ものすごく当たり前のことの羅列です。が、ほとんどの場合はこれらを無視して失敗しています。


ターゲットを絞る

こういう言葉を聞くと拒否反応示す方がいますが、そういう企画担当者からは、成功するサービスは生まれづらいです。
ターゲットユーザーなんて、とにかく広げられるだけ広げて、たくさん囲い込んだ方が得でしょうという反応が返ってきそうですが、今回の趣旨から言うと答えは「否」です。

あくまで、「立ち上げに失敗しない」というのが肝ですから、まずは、確実に訴求できるターゲットだけを見つめてください。
このとき、ターゲット層だけでなく、初動で集客するユーザー規模にも欲を出さないことが肝心です。
とにかく、小さく、少なく、狭い範囲を対象にということです。


サービス(機能)を限定する

これはだいぶ浸透してきた感がありますが、非常に重要です。ターゲットを絞った後は提供するモノも絞る必要があります。
あれもこれも出来るサイト、というのはアウトプットが不明瞭になりがちですから、ブランドも認知されていない状態で、通りすがりの訪問者の心をつかむのは非常に難しいです。
逆に、「このサイトはこれができるサイトなんだ」と、ほんの2,3秒通りがかった訪問者に認知させることができれば勝ちです。
そもそも、そういうことをしたいユーザーにターゲットを絞っているわけですから。


絞ったサービスを洗練する

これは高機能にするという意味ではありません。とにかく、絞りに絞ったサービスですから、そのサービスをいかに簡単に、いかに分かりやすく利用できるかという意味で、使い勝手ですとか、UIを洗練する必要があります。限定されたサービスを使う、限定された人に特化した、使い勝手を考えるわけです。


ターゲットを絞って、そのターゲットだけに向けたサービスを考えて、そのターゲットがそのサービスを使うためだけに考えられたUIを提供する。

ユーザーに、誰にでも汎用的に広く使える一般的なサービスとは違って、自分だけに特化して作られた、まるでオーダーメイドの製品のような錯覚すら起こさせるんだ! 位の勢いで、考えてみてください。

基本的にはこの3点を必ず満たす必要があります。たったそれだけと思いますけど、いざ何かを作ろうとすると、いろんな邪念が出てくるものです。

とにかく、自分の頭のアイデアを、絞って限定して、洗練する。

こういった考え方は、特に、人の集合体で成り立つコミュニティサービスに強く言えることだなぁと、感じます。
と、いうことで、これで初動のユーザー獲得は万事OK!

大成功したサービスはどれもそうですが、大成功した後の姿しか、多くの人の目には止まりませんが、大成功する前から、まったく同じサービスを提供していたかと振り返ってみると、多くの場合はそうではありません。しかしながら、成功体験を持たないと、なかなかそれに気づきづらい。

どうでしょう? 企画屋さんは、ぜひ、過去の自分のアウトプットを振り返ってみてもらえればと思います。


さて、ここから必要なのが、根気よく、日々そのサービスを見守り続ける愛情と、ユーザーの拡大に応じた多様性付加のタイミングの見極めということになります。

ここらへんの話はまたいずれ。
梅田望夫さんの「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか」を購入したのですが、オビに「ウェブ進化論完結篇」なんて書いてあるものだから、久しぶりに、もう一度前作「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」から読み直してみました。

気になった部分のまとめと、2005年当時のこの本を今読むことで感じた感想などを少し。

まずは、要点だけまとめ。いつも通りのメモです。

次の時代への三大潮流
(1)インターネット
(2)チープ革命
(3)オープンソース

その結果、リアル世界では成立しえない三大法則ともいうべき新しいルールによって、ネット世界は発展し始めた
第一法則:神の視点からの世界理解(全体を俯瞰)
第二法則:ネット上に作った人間の分身がカネを稼いでくれる新しい経済圏(ネット上のバーチャル経済圏)
第三法則:(≒無限大)×(≒ゼロ)=something(消えて失われていったはずの価値の集積。一億人から三秒弱の時間を集めることで、一万人がフルタイムで一日働いて生み出す価値を創出)

Googleのすごさ
(1)「世界中のあまねく情報をすべて整理しつくす」というビジョン
(2)インターネットの「あちら側」に情報発電所を構築
(3)その巨大なシステムをまったく新しい作り方で自制し、圧倒的な低コスト構造を実現
(4)アドワーズ、アドセンスにより、「知の世界の秩序の再編成」だけでなく、「富の再分配」のメカニズムまで作り上げた
(5)組織マネジメントへの新しい思想の導入
(6)多くのネット企業のどの会社とも全く似ていない

Google社員の言葉
「仮に世界政府というものがあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは、全部Googleで作る。それがGoogle開発陣のミッション」

明確に意識すべき世代交代
Microsoftに代表される「こちら側」に構築された旧世代のコンピューティングスタイル。
Googleに代表される「あちら側」に構築された新世代のコンピューティングスタイル。

Microsoftやyahoo!が、情報発電所構築競争という意味で、Googleを追撃するのが難しいと考える理由
博士号を持つような最高に優秀な人材が、運用とか設備というような意味を持つ「オペレーションズエンジニア」と呼ばれる肩書きを持ち、日々の泥仕事を死に物狂いでやっているような会社であること。

Adsenseによる富の分配メカニズム
インターネットの本質である「中抜き」を初めて実現した。
末端の一人一人に向けて、貢献に応じて、きめ細かくカネを渡す仕組み。
既存の経済圏とはまったく異なる経済格差是正への取り組み。
膨大な数の急成長しているとても小さなマーケットをターゲットにしている。
膨大な数のスモールビジネスと個人がカネを稼げるインフラを用意する

Googleによる組織マネジメント
情報を共有することによって生まれるスピードとパワー。
Googleが目指すゴール「抜群に優秀な連中を集め、創造的で自由な環境を用意する。ただし情報を徹底的に共有した上で、小さな組織ユニットをたくさん作り、ここがスピード最重視で動き、結果として組織内で激しい競争を引き起こす」

全社員からアイデアを集め、全社員に共有し、ネット上で議論を尽くして優先順位を決めたら、小さなユニットで全力疾走する。

数千人の組織内の全員がありとあらゆる情報を共有することによって起こること「情報自身が淘汰を起こす」

ブログによる総表現社会
100人に一人はいるおもしろい人。
メディアの権威側は、「玉石混交だ」と批判形成。
玉を見出す技術の進化によって、メディアの権威側の態度も変わらざるを得なくなった。

自動秩序形成
検索エンジンの能動性という厳戒。
インプットする必要性のないアウトプットによる自動秩序形成、それによるブレークスルーが生まれることで、数千万もの表現者の母集団から、リアルタイムに、あるいは個の嗜好にあわせて、自動的に「玉」がより分けられて、必要なところに届けられるようになる世界。プロフェッショナルをプロフェッショナルであると認定する権威が既存メディアから、Googleをはじめとするテクノロジーに移行する。

インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞
「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞がおきています(羽生善治)」

インターネットによって、さまざまなジャンルにおいて、かなりのレベルまでの知識や経験をショートカット気味に学習することができる。

所感
言うまでもなく、Googleによる知の再編成、情報の整理は、2009年現在も引き続き、あるいは加速度的に進んでいます。
その恩恵は、具体的に目に見える形で、日々受けていることが実感できますし、その勢いは、リアル世界の枠組みを破壊しかねないものであると言っても過言ではないぐらいのものを感じます。

実際、ブックサーチによる権利者との軋轢、ストリートビューによる一般の人のプライバシー権の侵害など、既存の枠組みをえぐるように進められるサービス展開は、時として問題になりがちでもあります。

しかし、多くのネット利用者たちが、Googleに対して悪いイメージを抱いていないのも、一方で事実でしょう。

その恩恵によって、自らの生活がどれほど豊かになるのかを気づき、新しい価値観を取り込んだ人と、既存の権益にすがり、あるいは既存の枠組みしか見えない、見る機会を求めようとしない人との違いは、ウェブの急速な発展によって、ますます開いていくかもしれません。また、そこに気づいていない人たちを、どのような手法で取り込んでいくのかという点も、まだしばらくの間、議論されゆくことになるはずです。

テレビや車といった「恩恵」は目に見える形で存在しているから、当時の旧世代の人たちにも、それなりに受け入れられやすかったのでしょうけれど、今作られつつある新しい世界は、ウェブというバーチャルな世界にあるから、「知らない、気付かなくても不幸ではない」と感じる、あるいはそれすら感じずに過ごせる人との差が埋まりづらいという点もあるのでしょう。バーチャルだから、テレビや車のそれと同じような軌跡はたどりえない。けれど、急速にあちらの世界は、構築されつつある。

さて、僕自身、もっともその恩恵を受けているのが、本書にて称される「チープ革命」と、googleによって作り出された「ウェブ上のバーチャル経済圏」だと言うことができます。

非常に低コストで生み出されるサービスと、Googleによって提供される無償の収益源であるAdsense、そこに、Google、Yahoo!などの検索エンジンから、これもコストをかけることなく集客が可能なウェブの世界は、非常に多くの可能性を与えてくれています。お金をかけずに、毎月数十万人もの人が訪問してくれるバーチャル空間を自分が作り上げた時の喜びは、一口には表現できませんし、それが少しでもお金を生んでくれるとなれば、これほどの興奮はないとも思います。

実際に、今はそれで生計を立てていますし、また、仮に会社という組織に属していなかったとしても、そういった取り組みにチャレンジできるわけです。

僕が、「ちょっとした努力やアイデアで、これまででは考えられないほど多くの人に向かって何かを発信し影響を与えることができる」という事実に明確に気づき、意図的にそれを手段として利用し始めたのが、本書が書かれていたまさに最中であろう、ちょうど2005年でした。

Web2.0という聞きなれない言葉であふれかえり、新しい時代への分岐点だと、若いエンジニアの誰もが意気込んでいた頃。
Googleの時価総額が10兆円を超えた年。

変わり始めた時代がさらにその変化のカーブを大きくし始めた時期、あるいは、大きなうねりの中における少し大きな転換期に当たる年だったようにも思います。

当時、言葉だけが独り歩きした感のあった「Web2.0」は、本来の意味でのあり方に落ち着きつつあります。

チープ革命によって、驚異的なスピードでサービスをローンチできる時代だからこそ、多くのサービスが勢いよく乱立し、さながら戦国時代のような様相を呈することもあります。実際、僕の生きるネットコミュニティというさらに限られた世界の中でも、アバター、SNS、ミニブログなど、その時々にキャッチーなキーワードがあり、トレンドを先取りせんとする人たちの手によって、異常なまでの盛り上がりを見せます。しかし、見かけだけを模倣しトレンドに乗ったつもりだけの有象無象のそれらは、容赦なく淘汰されています。

システム開発の世界でも、2005-2006年は、どちらかというと技術論に走ったり、スピードのみがWeb2.0と言わんばかりの風潮を感じることがしばしばありましたが、最近は、目的を満たすための技術論、欲求の高まり続けるユーザーを満足させ続けるためのスピード、という本来あるべき姿に収まってきたという印象です。

もちろん、そういう時期があり、それらを経たからこそ、今があるというのも一つの真理なのでしょうけれども、三大潮流と三大法則を本当の意味で理解し活用することで、末端の一人一人のニーズをきめ細やかに、確実に満たしつつ、かつ着実に積み上げていくことが、次の10年と呼ばれた新しいウェブ時代を生きぬく術なのだと思います。

といいつつも、自分自身は、オープンソースという取り組みに限って言うと、今だにあまりその影響を実感できていない一人であったりします。みんなが善とは到底思えないウェブ上の現実をいつも見ているからなんでしょうか。






ということで、次はようやく「ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか」に目を通そうと思います。
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twiterは来ているのか
現時点の個人的な感想としては、Twitterは日本では流行らないのでは?という印象です。果たして日本で仕事中につぶやける環境にある人がどれだけいるのでしょうか?プライベートな時間をTwitterに使いたいと思う人がどれだけいるのでしょうか?
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これは真理だろうなぁと思う一方、twitterって、モバイルも対応していますよね。モバイルはどんな利用状況なのでしょうか?

まったくtwitterを使っていない僕が論ずるのもあれですが、基本的には、明示的に誰かに発信するのではなく、ゆるいつながりを持った人同士で共有する空間というのは、非常に日本人の性質にマッチしていると思っています。しかしながら、おそらく、日本で、それを実現するのであれば、モバイルに注力すべきなのかなとも思います。

僕なんかは、寝ている時と移動している時以外は、ずっと複数のメッセンジャーソフト(live、skype、google talk、ircなど)を常時立ちあげた状態でいますが、ウェブで考えると、IT業界以外では難しいでしょうね。IT業界でも、メッセンジャーソフトは禁止されている会社も多いようです。

はてなに近い利用者属性がイメージできます。一部では盛り上がっているし、使いこなせば非常に便利だけれど、マスが取れない、といった感じ。

本国ではどういった層が使っているのでしょう?

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1年後、日本においてTwitterがどれほどの成長を見せているのかは分かりません。ただ、やはりリアルタイムでつぶやかなくてはいけない状況って、参加できる人がかなり限られていると思います。
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これも確かに思うところではあります。しかしながら、モバイルであれば、深夜のメールですらリアルタイムでのレスポンスが常識になりつつある若年層を取り込める可能性は十分にあるでしょう。Twitterがどの層に向けて、どういった方向性でアプローチしていくのか見守りたいと思います。

と、本当にTwitterを全く知らない状態で書いています。チャレンジしてみたいのは山々なのですが、あいにくここ半年ほど、まったく時間がねん出できないんですよね。困ったもんです。

yahoo!サイトエクスプローラに、フィードを登録して、数日たっても「処理中」のまま。

おや? と思われた方いらっしゃいませんか? そういう方がこのエントリーをご覧になられてることとも思います。

さて、この「処理中」ですが、登録がうまくいっていない状態を表すものではありません。

登録されていない状態は「未処理」と表示されていまして、その後、正常に登録が完了すると「処理中」と表示されるようになります。

「中」とあるので紛らわしいのですが、yahoo!側で、正常にフィードを受け取って、クロール作業を行っている最中ですよ! という意味を表しているのだと思います。

英語版だとprocessedと表示されるようですので、そのまま翻訳したのでしょうね。

ここら辺、yahoo!さんのローカライズチームの方には、もう少しユーザビリティを考えたワーディングを検討してもらいたいものです。

ところで、とあるサイトにエクスプローラ-のフィードを登録しているのですが、全くインデックス数が増えません。

内部のリンク構造に問題があるのは100も承知なのですが、クローラーさんに、もうちょっと頑張ってくれよと願わんばかり。
Google Chromeがアップデートされました。


さて、僕は2002年からウェブ業界に勤めていますが、正直な話、これまでずっとIE信者でした。自発的に興味を持てないものに対してチャレンジする労力がもったいないと思ってしまう性格も手伝い、他のブラウザを使うときも、せいぜいIE準拠のブラウザぐらい。稀に開発・制作系の仕事をするときなどにFFも使っていますが、どうも好きになれず、閲覧用としては、未だに使いこなせていません。使いこなそうと思ったこともないです。

ですが、Chromeが出てから、あっという間にメインブラウザがChoromeにかわってしまいました。

とにかくJSの動作が軽いですし、google提供のサービスの動作は非常に快適です。また、最近は完全に常識になってきたタブブラウザもいろいろ触れてはいますが、一番使いやすいように感じます。ブックマーク系の機能については、まだ使いづらい部分(というよりも、仕様に慣れていない部分かもしれませんが)も多いですが、今現在の開発状況で、このスペックであれば、恐らく、今後もメインブラウザとして使い続けると思います。

さて、というような状況なので、新しいブラウザの開発過程をウォッチしてきたことは、過去あまりなかったのです。こうやって、リリース間もないブラウザが、都度アップデートされている様子をリアルタイムで見るのは、非常に興味深いです。

逆の立場(つまり、サービス提供事業者として)で、アップデート情報を提供することはありますが、自分が本当にユーザとして使っているサービスに対して、提供側からの情報をこまめに収集しているという状況。今まさに、自分が思っている問題を認識されていたり、それが解決されたり。そういった経験をすること自体が、新鮮だったりします。これは非常に大きな経験だと思います。わかっているつもりだけれど、本当には理解していなかったことが、見えてくるのではないかと期待もしています。

chromeはまだまだ不具合も多いですが、今後も応援していきたいです。
一応その後の経過を。

◆7日夜
google enjoy-com.com からの検索結果 約 162 件中 1 - 10 件目 (0.07 秒) 
yst site:enjoy-com.com で検索した結果 1~100件目 / 約172件 - 1.88秒

◆8日昼
google enjoy-com.com からの検索結果 約 165 件中 1 - 10 件目 (0.04 秒)
yst site:enjoy-com.com で検索した結果 1~10件目 / 約255件 - 0.04秒

◆10日夜
google enjoy-com.com からの検索結果 約 171 件中 1 - 10 件目 (0.16 秒) 
yst site:enjoy-com.com で検索した結果 1~10件目 / 約258件 - 0.74秒


特に新しいコメントはなしで。

とりあえず、MTを使っていればxmlは勝手に生成されているので、面倒でも最初だけなので登録しておきましょう、というお話でした。
昨日、googleウェブマスターツール、yahoo!サイトエクスプローラの効果測定で、xmlの設定をしましたが、一晩明けた結果。

◆昨日夜
google enjoy-com.com からの検索結果 約 162 件中 1 - 10 件目 (0.07 秒) 
yst site:enjoy-com.com で検索した結果 1~100件目 / 約172件 - 1.88秒

◆今日
google enjoy-com.com からの検索結果 約 165 件中 1 - 10 件目 (0.04 秒)
yst site:enjoy-com.com で検索した結果 1~10件目 / 約255件 - 0.04秒

ystが顕著ですね。

これまで、ystがどれだけクロールをさぼってくれていたのかが良く分かる結果ですね……。

検索エンジン間の件数の比較は意味がないのでしませんが、googleは、設定数分後には165件になっていました。

ちなみに、ystのsiteオプション検索をすると、一番上にxmlが表示されるようになりました。
毎回のことですが、ystはどういう重みづけをしているのか謎ですね。

ということで結論です。

googleウェブマスターツールでxmlの設定をすると、数分後には効果がでる。
yahoo!サイトエクスプローラでフィードの設定をすると、googleよりは遅いが、すぐに効果がでる。しかも劇的に変わる(何もしないとクロール精度が低い)。



しばらく更新を止めていたせいで、googleもystも当サイトにクロ―らを派遣してくれなくなりました。

エントリーを更新しても、なかなかインデックスされないようなので、面倒だなと思いながらも、googleウェブマスターツールとyahoo!サイトエクスプローラで、xmlの設定を行いました。

せっかくなので、その効果がどの程度のものか、記録しておこうと思います。

siteオプションで検索すると、以下の件数です。

google enjoy-com.com からの検索結果 約 162 件中 1 - 10 件目 (0.07 秒) 
yst site:enjoy-com.com で検索した結果 1~100件目 / 約172件 - 1.88秒


件数よりも、googleの表示時間の速さに目が行ってしまいましたが……、さて、明日、明後日と同じ数値を追っていきたいと思います。

古いエントリーはすでにindexされていますので、直近の記事がどうなるか、ですね。


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