【今だからこそ】成功の要因。Twitterが撤廃した3つの障壁

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FacebookやGoogle+が花盛りな昨今、なぜにいまさら!? という感じですが、誰も触れなくなった今だからこそ、Twitterが、これほどまでにパワフルに広がった理由を、少し考察してみたいと思います。

Twitterは三つの障壁を極限まで撤廃したことが、従来のSNSやコミュニティサービスと異なっていると考えています。

その障壁とは、


  • 公開の障壁
  • 言及の障壁
  • 広がりへの障壁

の三つ。

公開は、投稿と言い換えてもよいでしょう。
言及は、他の投稿、情報に対する意見の発露や、共感、引用などの行為を含みます。
広がりは、使い古された言葉でいえば、バイラルでしょうかね。

それらを実現している、Twitterにおける具体的な機能や仕様をそれぞれに落とし込んでみます。

  • 「公開の障壁」の撤廃
    1. 140文字でよいという気軽さ
    2. ジャンルやカテゴリ、趣味興味といったカテゴリに関係なく発信できる手軽さ
    3. 誰かに向けて発するものではない、タイムラインという漠然とした公のスペースに投稿される「つぶやき」「独り言」という投稿の性質
 
  • 「言及の障壁」の撤廃
    1. プライバシーという概念が排除されたタイムラインという世界観設計
    2. RTという機能による引用文化
    3. 強いリアルタイム性あるタイムラインゆえの、深い推敲を必要としない言及前提

  • 「広がりへの障壁」の撤廃
    1. 相互承認が求められがちなフレンド申請の概念を排除した、ブックマーク感覚のフォロー機能
    2. RTによる他ツイート言及時の@リンクによる無数のアクセス経路の自動生成
    3. フォロワーのタイムライン上にツイートを表示することによる露出機会の付与

誰でも簡単に投稿することができる。だから、投稿回数は、従来のサービスと比べて、格段に増える。
タイムラインの世界観設計ゆえに、多数の他人の投稿に簡単に言及できるから、投稿のネタ探しがしやすい、ネタに困らないから投稿回数がさらに増える。
何の躊躇も必要ないフォローや、言及によって無数に増えるアクセス経路、他人のタイムラインへのツイート表示によって生まれるユーザー同士の無数の接触機会。
投稿が増え、無数の接触機会が生成されることで、それらは、さらなる投稿モチベーションや投稿機会へと繋がるといった流れ。

言及の障壁については、特に、発信時の発信対象への発信力の「弱さ」がポイントでしょう。誰かの発言に言及しているからといって、その人に向けて発されているわけではない、という前提が、より気軽に発言できる土壌を生み出しています。有名人の発言に言及したからといって、すなわち、有名人に直接語りかけていることにはならないし、有名人側も、それらすべてを読み、返事を書くことを求められない。

140字という見た目上の差別化しやすい部分を取り上げて、ミニブログや簡易投稿サイトなどと呼ばれることが多いTwitterですが、普通のブログに140文字の投稿文字数制限をつけただけでは、当然成功するサービスにはなり得なかったのは言わずもがな。これらの機能や仕様は、従来のSNSにはなかった、あるいは、あったけれども、一般的ではなかったり、王道ではなかった機能やルールを、しっかりとした設計ポリシーを持って組み合わせた結果が、Twitterの原動力となっていると言えます。

最初から意図されていたのか、結果として、そうなったのかは分かりません。

成功したサービスを表面上だけ振り返ってみると、それほど斬新さは感じなかったり、こういうのは自分もほしいと思ってた! なんて言いがちですが、要素とそれらを構成する機能・仕様に分解して落とし込んだ上で、全体として、どのような方向性や規律を持って構成されているのかを考えることは、サービスを考える上で、非常に重要です。

とはいえ、後からの分解は簡単だけれど、いざ、白紙の企画書からそれを創造するのは、結構骨の折れる仕事です。

企画屋のみなさん、頑張りましょう。

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