組織を動かすために最低限必要な三つのこと

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組織を動かす上で最低限必要なことってなんだろう? ということを、自戒の意味も込めて、考えてみます。
一に決断力。次にスピード感。そして、先を見る力。

もっとも重要なことを問われると、まず、決断力を挙げる人は多いでしょう。

たとえば、総理や知事、大企業のトップであれば、一日の中で、それぞれが超重要な決断を、それこそ無数にしなければならない。

一般的なビジネスパーソンであれば、一日のうちにしなければならない重要な決断というのは、数限られているわけで、たとえば普通の中小企業の普通のサラリーマンであれば、二つ、三つあるか、あるいは、ルーチンワークがベースの職種であれば、月に二つ、三つあるどうか、といったレベルの人も多いことでしょう。

しかし、たとえば、その中でも悩んでしまうようなものは、「もう一日考えてみようかな」なんて自問自答しつつ、先延ばししてしまいがちだけれども、上述のような毎日決断の連続といった立場の人たちになると、明日も明後日も、それに匹敵する、あるいはそれ以上の重要な決断を下さないといけない案件が続々と入ってくるわけで、先延ばしは、何の解決にもならないだけでなく、未来の自分を苦しめるだけの結果になるのだろうなと容易に想像できます。

また、野球やサッカーの監督を考えてみると、戦況は刻々と変化しているわけで、たとえばサッカーであれば、後半30分ぐらいから、スーパーサブの中山雅史(って時代がね......)を投入するのを「先延ばし」した結果、「試合が終わっちゃいました」なんてことにもなりません。その瞬間に判断をせざるを得ない、先延ばしすること自体が物理的にできないということですから、そのプレッシャーたるや相当なものでしょうね。

さて、僕らが、日常で、先延ばしにして、「じっくり検討した」結果、先延ばしにしたことでよい影響があったのか? ということをいざ振り返ってみますと、まったくもって、そんなことはないことの方が多いことに気付きます。とすると、先延ばしというのは、「今考えるのが面倒」なだけで、よいアウトプットを得るためのものでないこと、あるいは、誰かしらからのアクションが入って、自分が決断しなくてもよい状況にならないかな? なんてよこしまな期待をしつつ、「待っているだけ」みたいなことであろうと考えられます。これらは、ただの怠け心であり、アウトプットによい影響が伴わない、あるいは最終的に自分が決断しなければならないのであれば、決断は早ければ早い方がよいということになります。検討する材料が揃っていれば、の話ですが。

次が、スピード感。これは、実行力という言葉に置き換えてもよいかなと思っています。

やる、やらないを決断をするスピードはもとより、何をするにしても、スタートする時期という意味でスピードに劣ることは命取りです。新しいビジネスを始めるにしても、先行者利益というのは、よくいわれること。

また、よく見かけるのは、頭の中だけ、あるいは企画書という形に落とし込んであってもそうですが、「これだと、どうもうまくいかないのでは?」「差別化がなぁ......」「まだもう少し落とし所がありそうだけど」なんて形で、ずっと温め続けるケース。やることによる多大なリスクや、後戻りできないようなものであれば、当然慎重にならざるを得ないですが、そうでないケースは、非常に多いです。まず走り始める、そういう体制に持っていく、そういう体制をいくつも走らせるといった形で、悩むよりまずやってみる、実行してみるということが重要でしょう。

というのも、いくらリスクヘッジしたとしても、予想だにしないアクシデントに見舞われることは、当然あり得る話で、というか、そうならないことの方が多いわけですが、やってみなければ、それすら分からないということになります。

やらなければ、そういうアクシデントを「予想すら」できない、そして起こりうるアクシデントに対応する術も身に付きませんし、それらの経験を踏まえて、また別のことを、よりうまく実行することもできません。

そういう意味で、まず実行すること、そして、実行するのであれば、実行に移すスピードが重要です。

最後が、先を見る力、先見性。これは何も、たとえば「5年後に流行る、まったく新しいサービスやビジネスを作りだすこと」を意味するものではありません。ここでは、組織を動かす上で、最低限必要なことという前提で考えていますので、そこまで、ユニークな能力を意味するのではなく、単純に、今実行していること、あるいは実行しようとしていることが、近い将来、自分や組織に対して、どういう影響を与えるのかということを予想する力とでもいいましょうか。

これが、リスクヘッジにもつながれば、自分の、あるいは組織のリソースマネジメントにもつながるわけですし、経営や人材育成などにも大きく影響を及ぼします。

組織の中の人が、方向性や意図を感じられない進め方をしてしまうと、不安を感じますし、自分の役割に対しても、自信を持って進めるということができなくなります。何か起こるたびに、バタバタしてしまっている様を見るのは、気持のよいものでもありませんし、「この組織にいることが自分にとって良いことなのか?」なんて疑問を与えることにもなるでしょう。

また、先を見る力があるということは、組織の進め方について、明確な方向性を示すということにつながります。そして、自分が属する組織が、今後どのように進むかが、組織のメンバーに伝われば、それぞれが、この組織にいることのメリット、デメリットを考えることができるようになるでしょう。デメリットが大きければ、早いタイミングで去るという決断をすることができますし、メリットが大きいと感じられれば、より、組織に貢献することで、そのメリットを最大化しようといった動きにつながり、去る、去らないいずれの場合も、それらの判断が早期化すればするほど、最終的には、組織の力によい影響を与えるはずです。

まず、決断すること。決断するなら早いタイミングで、大きなリスクがなければ、速やかに実行。そして、それらが、ある程度先まで考慮されていること。

そんなもんかな?

と書いていて思ったけど、「巻き込む力」というのも、重要だよなぁ。「組織を動かすために最低限必要な四つのこと」となりました。ちゃんちゃん。

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