先日、初めて中古ドメイン(オールドドメイン・期限切れドメイン)を購入しました。
購入時に書いたエントリーは中古ドメイン再取得の道 ドメインバックオーダーとは?です。
さて、購入したドメインを使って、すぐにネットコミュニティサービスを提供し初めまして、約2週間ほどが経過しましたので、中古ドメインを活用するにあたってのアレコレを書いておこうと思います。
中古ドメインを購入する目的はいくつかあると思いますが、大きくは二つであろうと思われます。
- ドメイン自体が魅力的
- 過去の資産が魅力的
前者は、一般名詞を含むドメインや、3文字や4文字程度の短くて覚えやすいドメインです。
適当に挙げますと「bank」「support」「blog」といった感じであったり「aaa」「abc」「xxx」と言った感じ。
特に、一般名詞については、それそのものの販売やサービスを行っている企業からすれば、喉から手が出るほど欲しいでしょうし、集客という面では計り知れないメリットをもたらすでしょう。
一方、後者の場合は、若干不健全です。それについては、冒頭に挙げた過去のエントリーで触れていますので、そちらを参照いただくとして、これも、いくつかのパターンがあります。
一つは、直接的なトラフィック誘導を狙うパターン。
かつてのサイトが比較的メジャーなウェブサイトであった場合、例えばブックマークしている人が、久しぶりにそのサイトにアクセスする、ということもあるでしょうし、いろいろな他のウェブサイトで紹介されていれば、そのリンクを辿ってのアクセスもあるわけです。
そういったアクセスを狙って、汎用的に需要がありそうなサービスをウェブで展開している業者さんが、スパム的に中古ドメインをあさって、自社のサイトをポコポコ量産しているのが現状です。
もちろん、以前のサイトとは全く異なるものになり果てていますので、アクセスはされても、そこには訪問者の期待するものはないわけではありますが、ここでのミソは、「汎用的に需要がありそうなサービス」を訴求することになります。
リサイクルといったサービスを例にとってみましょう。
訪問者が、元々求めていたのが「映画レビューサイト」で、パッと目に飛び込んでくるのがリサイクルのサイトだとしましょう。
映画とは全く関係がないので、ほとんどの人は、疑問を持ちながら離脱するわけですが、不用品というのは、「またいつか不用品回収のトラックが通った時に......」と言った感じで、割とどの家庭にも眠っていて、それの処理は割と優先順位を下げられがちです。
そういう時に、ぱっとリサイクル業者のホームページを見せられれば、「ああ、そういえば処理しないとな」と思う人も一定確率存在するわけですので、一定のコンバージョンが見込めるということになります。
ドメインというのは、通常は、そのウェブサイトやサービスの中身を連想しやすいものにするものですが、あえて、全く関係のないドメインを取得して、ウェブサイトを展開する目的はそこにあります。
過去の利用者も混乱しますし、どこもテンプレート的に作れる、同じ内容のページを大量に生成しているだけで、オリジナリティもないものですので、検索エンジンライクでもありませんから、あまり宜しい行為であるとは言えません。
さて、過去の資産で魅力的なもうひとつが、SEO的な資産ということになります。
過去のGoogleのページランクが高い中古ドメインが、よく取引されるわけなのですが、ただ、安易に、かつてのページランクのみを指標として考えるのは功を奏さないはずです。
というのも、たとえ、被リンクが1万件あったとしても、異なるウェブサイトになっていると判断すれば、文字通り1万件分のリンクとしては評価しないでしょうし、そもそも被リンクにおいて重要なアンカーテキストが、現在のウェブサイトを表すのにふさわしい言葉でないものであれば、新しいウェブサイトが狙うキーワードでの上位表示には、あまり寄与しないと考えられます。
そういう前提で、今回僕が取得したのは、今自分が提供したいサービスと同等のサービスを、かつて行っていたドメインです。
つまり、過去、そのサービスが訴求するキーワードを「A」とすると、今回、僕が提供するサービスの訴求ワードが「A」であるということです。
また、かつてのサービス名自体も、いまだに、そこそこの回数検索されている状態も把握していましたので、サービス名自体も引き継ぐ前提で考えていました。
という状態で、サービス名での上位表示、訴求するワードでの上位表示、及び、訴求するワードと関連ワードのフレーズ検索での上位表示の2つにおいて、過去の資産がどれぐらい引き継がれているかなという部分を検証しています。
サービス名での上位表示は、当然、Google、yahoo!共に速やかに実現されました。
一度「死んだ」ドメインだからだと思いますが、yahoo!のクロールが異常に遅く、一度二度リクロールされた後も、次が中々やってこない状態ではありますが、徐々に改善されるでしょう。
一方、訴求するワード、及び関連ワードのフレーズ検索での上位表示ですが、Googleもyahoo!も一定の資産の棄損が見られますが、0から始めることを考えると、非常に有利な状態は実現できたようです。
その上で、以下のようなパターンが見えてきました。
- かつて上位表示されていたキーワードで、今のウェブサイトでも訴求しているキーワード
- Google:かなり評価を下げている
- yahoo!:少し評価を下げている
- かつては上表示されていたキーワードだが、今のウェブサイトでは扱っていないキーワード
- Google:かなり評価を下げている
- yahoo!:しっかり評価している
- かつては上位表示されていないキーワードで、今のウェブサイトで新規に狙っているキーワード(若干関連性はある)
- Google:ほとんど評価していない(0からスタートと余り変化はない)
- yahoo!:比較的評価している
若干、yahoo!の方が反映しきっていないようにも感じるので、今後異なる検証結果が出てくる可能性もありますが、ざっくり言うと、こんな傾向が見てとれました。
ようするに、やはり検索エンジンとしての性能として、Googleの方が高く、期限切れ前後の状態をきっちり評価しているということでしょうか。
そんなわけで、必ずしも、ウェブサイトの作りが異なっても、全ての資産がクリアされるわけでなく、かつて上位表示されていたキーワードと同じキーワードで訴求されるサービスを提供できる場合は、中古ドメインは、非常に有利に活用できる、という結論でした。
ちなみに、Googleページランクは、更新切れと共に消滅していましたが、2週間で復活しました。
関連記事
中古ドメイン再取得の道 ドメインバックオーダーとは? 2010年5月16日
中古ドメイン再利用の結末あれこれ 2010年8月15日 21:07
オールドドメインの活用法(ブラックSEO) 2011年5月29日
コメントする