ネットコミュニティの管理人交代によるサービスへの影響は?

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ウェブサイトには管理人という存在がありますが、特に、ネットコミュニティサイトにとっては、管理人の存在は、通常のウェブサイト以上に大きな存在です。それは、管理人が顔を見せている場合は利用者と直にコミュニケーションをする立場であるからですし、顔を出さない見えない存在であっても、その見えない管理人に対する声が、ユーザー同士の会話の中で大きくなったりするからであります。

では、そのネットコミュニティの管理人って、どういう存在なんでしょう。管理人が変わると、サービスはどのように変化するのでしょうか。

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54) で、元2ちゃんねるの管理人ことひろゆきさんは、このように語っていました。

さてさて最近の僕はと言えば、2ちゃんねるを譲渡して管理人を外れ、その企業から何か相談されたときにアドバイスをする「2ちゃんねるアドバイザー」、もしくは単なるユーザーだったりします。前著では「僕が管理人を辞めれば、2ちゃんねるという存在はなくなります」と書いたりもしたのですが、管理人を辞めた現在も、2ちゃんねるは普通に存在しています。

中略

中でももっとも大きな理由というのが、ちょっと前から2ちゃんねるの運営に関して僕のやることがほとんどなかった、ということです。


中略

それはさておき、2ちゃんねるの管理人から外れて何か変わったのか? 結論から言うと、2ちゃんねるは今までどおりの2ちゃんねるのまま、特に何も変わらずに動き続けているわけです。もちろん、利用者の数も掲示板上で交わされている会話の内容も、相変わらずの状態なわけですね。

あれだけの規模になり、実際の運営の細かな部分までかかわっていないのであれば、そういう側面は大いにあると思います。もはや、管理人がどうというレベルではないのかもしれません。

一方で、管理人という立場は、実際に実務に携わらなかったとしても、やはり、サイト全体のポリシーという部分において、大きな影響力を持っています。管理人を引き継いだ後の人間というのは、以前までのポリシーや過去の事例がある中で、それから現在起こっていることをどのように解決すべきかという判断において、苦悩します。

一口に引き継ぐといっても、これは大変難しいことです。自分なりのやり方で貫けばよいとは簡単に口にはできますが、特に、コミュニティサイトの場合は、それがすぐにユーザーの声となって顕れます。しかも、とても大きく。大きなサービスを引き継いだことのある人にしか理解できないでしょうけれど、それは本当に大きな重圧です。

今、2ちゃんねるがどのようになっているのかはあずかり知らぬところではありますが、一口に、もともと何もやってなかったから、何にも変わらないんですよ、という言葉をうのみにするのもどうかなぁと思う部分もあります。。半年、一年のスパンで何も変わらなかったとしても、3年5年のスパンでみると、大きな変化があるかもしれません。一方で、アドバイザー的な立場では関わっているそうですので、2ちゃんねるの場合は、やはり何も変わらないのかもしれません。こればっかりは分かりませんけれど。

さて、どうしてこのような話を持ち出したかといいますと、僕が丸4年間、立ち上げから、その後の運用まで、まがりなりにもプロジェクトマネージャとして全てをディレクションしてきたコミュニティサービスから離れることになったからだったりします。

小さなチーム、時にはたった一人で進めてきたサービスではありますが、なんにせよ、全ての判断を自分のみで行ってきた結果として、お金をかけたプロモーションを行うことなく、月間1000万PV、同時接続者数も5000名を超えるほどまでに成長してくれたサービスでして、自分としては非常に大きな経験と自信を得ることができました。一定の目標もクリアできました。

ただ、ひろゆきさんと2ちゃんねるとの関係と異なり、いまだに実務まで含めてほとんどを取り仕切っている立場ですし、管理人としても、積極的に顔を出し、とにかく利用者とのコミュニケーションを重視してきたサービスだったりもするのです。2ちゃんねると比べるとはるかに小さな規模でもありますから、その影響が心配でなりません。

信頼してくれていたユーザーさんたちにだけ申し訳ない気持ちでいっぱいですし、そもそも毛頭手放すつもりはなかったのですが、大人の事情というのはなんとも時に残酷すぎます。いずれ、より良い形で手元に戻ってきてくれるよう手を尽くすつもりではありますけれども。



といいつつ、やっぱり本当に何もなかったかのように、半年後も一年後も同じ状態であり続けるのかもしれませんけどね。コミュニティって、本当に分からないからなぁ。


最後に、もう一度、上述の本でのひろゆきさんの言葉を借ります。

もし2ちゃんねるを手放したら、どうなるのか? というのを見てみたくなってしまったのですね。

僕自身は、「見てみたかったから手放した」わけではありませんが、「見てみたい」という気持ちは、同じように持っているわけです。これも一つの経験なのかな。


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