開かれた世界における閉じられた世界

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アンチSNS宣言という記事を拝見した。

非常に興味深い切り口だが、最も考えさせられたのは「インターネット上では等価」という言葉。

どのような人がやっているホームページであれ、ブログであれ、インターネット上の価値は、全て等しくあるべきだという意味だ。

言うまでもないことかもしれないが、そもそもインターネットは、これまで独占的にテレビやラジオ、新聞などのメディアに支配されてきた「情報発信」という権利を、世界中の誰もが等しく手に入れることを可能にし、さらにインタラクティブな情報交換という新しいメディアのあり方を実現したと言う点において、非常に革新的だ。

いまや、極端な話、小学校に上がりたての児童であっても、情報発信の権利を平等に行使できるのだ。

これは、近代社会において特筆すべきことであり、一般家庭にも広くインターネットが広がった昨今、その価値は特に強く感じられるのではないだろうか。

もちろん、それぞれのサイトに掲載されている情報は千差万別であり、有益なもの、無益なもの、多くあると思う。しかし、それは全て「自分にとっての価値」にすぎない。だからこそ、自分にとって必要な情報の取捨選択能力こそが、インターネットを利用する上で非常に重要となる。

自分にとって無益であっても、ある人にとっては有益なものになりえる。自分が有益だと思った情報は、誰もが自由に発信することができる。そして、全ての情報は、全てのインターネットユーザーが、等しく閲覧することができる。これこそが、開かれた世界「インターネット」の大原則ではないだろうか。

しかし、いわゆるSNSは、その大原則に大きく反している。

投稿にはそれぞれ閲覧するための制限がかけられ、中でも招待制SNSなどは、「情報を発信すること」もまた、選ばれた人の特権である。

開かれたインターネットの世界での、閉じられた世界。そして、いわば特権階級だけが利用できる招待制SNSというサービスは、大きな矛盾をはらみながらも、それゆえに大きな魅力を人々に与えているのかもしれない。

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