読書メモ「資産フライト 脱税日本 から脱出する方法(山田順 著)」

資産フライト 「増税日本」から脱出する方法 (文春新書)

少子高齢化、大規模な借金財政が進む中、復興を旗印にした全国民対象の増税や、富裕層狙い撃ちの増税などなど、とにかく、不況時の政策とは思えない、増税まっしぐらの日本において、いかに個人の資産を守るかを説いた書籍です。

海外への資産移動というと、例のケイマン諸島だとかを思い起こしてしまいますし、大金持ちだけの話で庶民には関係ないでしょ、というのが一般的な感じ方ではないかと思いますが、本書では、そうではなく、小金持ちレベルの人や、あるいは一般のサラリーマンやOLであっても、無関係ではないという視点から書かれています。
論調としては、金融ガラパゴスとも呼ぶべき日本の金融事情や、国民に何ら金融に関する教育を一切施してこなかった国の教育有り方への警鐘から、国内への投資だけではじり貧であることが目に見えている日本の近未来、国内の金融機関経由ででも海外投資をすべきという話、しかしながら国内の金融機関経由での海外投資では大きなリターンは見込めない、本質的には、自ら海外に口座を持ち、海外で直接投資をすべき、そのためには、やはり英語を話せなければ、といった、最後の方は若干ありふれた感じも受けましたが、そういった流れでした。
実際に海外に口座を作り、お金を持ちだす人のエピソードなど、海外投資という言葉自体に障壁を感じるレベルの人(僕自身がそうですが)にとっては、面白い内容だとは思ったものの、では実際に、本書が海外投資を検討するための判断根拠になり得るかというと、データ的なものの提示はなかったし、具体的な海外投資の指南書という側面もなく、マインドの啓蒙にとどまっているように感じました。それが悪いというものではありません。
とはいえ、読めばもっともだなぁという内容ではあるし、現実的に、経済、金融、政治、行政、社会保障など、至るところに、さまざまな弊害が現実のものとして起こりつつある日本において、こういった話は、実際に自分のこととして考えるべきものだよねー、というのは間違いないですね。
海外投資、検討してみようかね。うん。
と言いつつ、投資はおろか、意図的な貯金すらまともにしていない僕がまずやるべきことは……???
資産フライト 「増税日本」から脱出する方法 (文春新書)
山田 順
文藝春秋
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