逆SEO/書き込み削除代行なんてサービスを安易に利用する前に

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一個前のエントリーでドメインバックオーダーなんて、あまり健全なサービスとは思えないと書きましたが、もっと健全でない、というよりも、非常に悪質だと思うのが、逆SEOだとか、書き込み削除代行といったサービスです。

人のビジネスにとやかく言うのもアレですし、中にはまともな取り組みをしている会社もあるのかもしれませんが、ほとんどのケースは、やはり、あまり宜しくない行為であると考えています。

というのも、こういったサービスは、いくつかのメニューを用意していますが、それら全てが、消費者や検索を利用すエンドユーザーにとっては、不利益以外の何物でもないためです。

まずは、こういった会社が行っているサービスをいくつか挙げます。

  • 逆SEO:特定のキーワードでの検索結果での企業に不利益なページの順位を下げるサービス
  • 関連キーワード対策:企業に不利益な関連キーワードを削除するサービス
  • 削除代行:企業に不利益な掲示板などへの書き込み自体を削除するサービス

前者二つについては、完全にスパム行為であるケースがほとんどでしょう。例えば、一口に「不利益なページの順位を下げる」と書きますが、こういった会社が、Googleやyahoo!などの検索結果自体を直接操作することは出来ません。こういった会社が、Googleやyahoo!と直接コネクションを持っていて交渉をしているわけでもありません。

やっていることは単純で、該当するキーワードでヒットし得るサイトやページを大量に生成し、大量の被リンクを人為的に集めることで、不利益なことが書かれているページ自体が上位に表示されないようにしているわけです。

また、関連キーワードの削除も同じで、直接コネクションを持って交渉をしているわけではなく、単純に、別の検索クエリーを自動的に大量に送信することで、検索エンジンにそのクエリーが「旬」である、よく検索されるキーワードであると偽装し、本来検索されている、企業にとっては不利益に感じるクエリーをおいやってしまうということをやっています。

検索エンジン側では、そういった利用は違反行為として明言していますし、現段階で何らかの対策がなされている可能性もありますが、未だそういったサービスが存在しているのをみると、確実な対策は出来ていないのでしょうね。

前者については、本来検索ユーザーが欲している情報を「ゴミ」で埋もれさせるわけですし、後者についても、そのキーワードについての正しい関連ワードが表示されなくなるわけですから、たどり着くべき情報にたどり着きづらくなるわけで、最終的に消費者や、検索を利用するーザーにとっては不利益が生じます。

3つ目の削除代行についても、知人に内情を聞いて少し調べてみましたが、ほとんどのケースは「成果報酬」をうたっているようです。

掲示板などのcgm系のサービスには、必ず、削除や通報窓口と言ったものが用意されていますので、削除を依頼すること自体は誰でも出来るわけです。これも、業者側が、そういったサイトと直接のコネクションを持っているわけではなく、多くの場合は一般の窓口から削除依頼をしており、結果的に削除がなされればお金を貰う、対応出来なければ返金する、ということで、業者としてはリスクなく、成功した時にマージンだけを搾取しているという構図になります。

また、ここ半年ぐらいでしょうか、僕が管理している媒体にも、こういった削除代行屋さんから連絡が来るケースが増えていまして、以前、こういった代行業者さんと直接話をする機会を持ったのですが、本当にまあ、メチャクチャな会社なんだなと強く感じました。

向こうのスタンスとしては、

  • まずは穏やかに話して削除を依頼
  • 受け入れられないと思えば、金銭取引を要求
  • それも受け入れられないと分かれば、恫喝気味なスタンスで、いろいろな理由での訴訟をちらつかせる

といった感じ。

訴訟についても、本当に論理が破たんしていて、「企業名が利用者によって勝手に書かれているのは商標反だ」とか「真実の証明が出来ないものを掲載するのは違法だ」とか、「投稿者を特定できなければ、御社が責任負うことになりますよ」とか、まあほんと、ちょっと法を知っていれば恥ずかしくて言えないような理屈を述べられておりました。

僕たち媒体側としても、誹謗中傷や、悪意ある不買を目的とした書き込みであれば当然適切な対応を行うわけですが、こういったサービスを使っている企業が削除を求めてくる投稿は、決まって、「誹謗中傷」とは到底認められない、一消費者の、実際にサービスを利用したり賞品を購入した感想や意見の類であることがほとんどなんですよね。

本当に誹謗中傷と認められ得るものであれば、適切な手続きを経れば、多くの運営会社はしかるべき対応を行っているはずですから、そういった正規ルートでは相手にされないような書き込みについて、それでも単純に負の評判は見えなくしたい、という企業側の意図が見てとれます。

企業にとって不利益だからという論理で、しかも恫喝や訴訟をちらつかせて強引に情報を消し去ってしまうことは、消費者にとって不利益以外の何物でもありません。

また、書かれている内容が、不利益を被るものであっても、消費者の生の声であれば、真摯に向き合うことが、サービスや商品の改善につながるはずですし、こういったサービスを使っているということ自体、企業の取り組みとして疑問を感じえません。

こういった不健全なサービス自体淘汰されてほしいものなのですが、それにしても、最近こういう業者物凄い増えていますね。それだけおいしい商売ということなんでしょうねぇ。

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