mixi「三洋電機社員お宝写真流出事件」がもたらす影響とは

| コメント(0) | トラックバック(1)
既にご存知の方も多いと思うが、mixiにて、三洋電機社員による下記のような事件が起こったようだ。

ZAKZAK アイドル級の美人彼女「お宝写真」が大流出!? より引用
--引用開始--
経営再建中の三洋電機(大阪府守口市)の社員がファイル共有ソフトで内部資料や社員名簿を流出させたことが6日、分かった。

それだけならまだしも、清純派アイドル級美貌を持つ恋人が「開マン」している写真も混じっていたため、さあ大変。

ソーシャルネットワークサービス「mixi(ミクシィ)」の個人サイトが割り出され、恋人のプライバシーをさらけ出す大問題に発展している。

ファイルを流出させたのは同社の技術系部門に勤務する20代の男性社員。
内部の「技術レポート」のほか、所属する部署や同社男子バレー部の名簿など多数の資料を流出させた。
三洋電機によると、顧客の個人情報や取引先の情報の流出は現段階で確認されていないという。
ファイル共有ソフト「Share(シェア)」の暴露ウイルスが社員の自宅にあるパソコンに感染、今月2日ごろに流出したとみられる。

 「通常、この程度の情報流出ではあまり話題にならない。
しかし、超カワイイ彼女の裸体が『秘密』フォルダに含まれていた。
そのうち2枚は完全な“ご開帳”だったので、ネット上は大騒ぎとなった」(ITライター)
--引用終了--

(なお、引用元記事は既に削除済み)

さて、既に2chやブログなどを中心に大きく話題となっているが、この事件による影響とはどのようなものなのだろうか。

一点目は、あえて触れるまでもないことだが、先日上場したばかりの株式会社ミクシィの株価への影響だ。事件以後、急落しているのが見て取れる。

mixi株価(Yahooファイナンス)

株価の影響を見れば分かるように、すでに風評も広範囲に伝わっており、収益の柱となっている広告事業や、今後の会員数増加への障壁が心配されるところだ。

先日書いた記事「mixi公認コミュニティの炎上はなぜ起こったか」で触れた、ドコモPR用mixi公認コミュニティの炎上問題といい、mixiにとっては頭の痛いところだろう。

そして本題は二点目なのだが、これまでそれほど大きな問題としては表面化していなかった「本名登録推奨」という運営方針そのものについてだ。

今回の事件はまさに、「匿名サービスと実名サービス」にて触れた懸念点が現実化した格好となっている。

該当記事においては、特にインターネット初心者が、「本名登録制だから安心」という「表面的」な理由だけで自らの個人情報を垂れ流すこと、さらにはサービス提供側の「実名で利用してください。でも、個人情報に関連するトラブルは自分で責任を持ってください。」という隠れたスタンスについて警鐘を鳴らした。

これまで、mixiにおいては、本名登録の危険性について公的に触れることはなかったようだが、さすがに今回の事件で気づいたのか、あるいは認識しつつも運営元としては触れたくなかったのかは分からないが(間違いなく後者であろうが)、本日11日、お知らせにて公式に利用ガイドライン設置に関するアナウンスがあった。

Q.名前の欄には本名を載せてよいでしょうか?

該当ページでは、本名登録におけるメリットをあげつつも、個人情報を公開することの危険性について触れ、抵抗がある場合はニックネーム等で登録するよう案内している。また、本名登録については強制ではない旨を記述することで、本名登録は推奨しつつ、最終判断は自己責任であるという「隠れたスタンス」を明確にした文書となっている。

文章の書き方から、苦渋の告知であることが伺えるが、現時点で被害を最小限に食い止めるに当たっては、ベターな対応であると言えよう。

しかしながら、いかんせん、やはり対応が遅かった感は否めない。少なくとも、サービスがここまで大きくなる前、言ってみれば「本名推奨」というスタンスを取っている時点で予想できることであり、これまでのさまざまなトラブルに対する運営側の後手後手の対応を、改めて印象付けた格好だ。

また、この案内は、裏を取れば虚偽登録を認める内容であり、mixiプライバシーポリシーに記載されている「6. 個人情報の適切な保護」における「ユーザーの個人情報の正確性の維持のために適切な処置を行う」という趣旨の文面にも相反する告知なのではないかとも考えられ、今後の運営にまた一つ問題を残した対応であると言えるだろう。

細かい点を言えば、虚偽登録を認めたことによって、ユーザー間のトラブル対応に障壁ができたことも確かだ。上記したガイドラインにて下記のように記載されているのは、それに対する精一杯のリスクヘッジである。

mixi ご利用上の注意事項より引用
--引用開始--
※自分以外の名前を付けると「なりすまし」や「騙り」行為と見なされてしまう場合がございますので、十分ご注意ください。
--引用終了--


いずれにせよ、苦しい対応であったことは否めない。今回の事件はまだまだ尾を引きそうだが、今後のmixiの動向に注目してみたい。

トラックバック(1)

トラックバックURL: http://www.enjoy-com.com/mt/mt5/mt-tb.cgi/570

ネットサービス・ネットコミュニティ・検索エンジンブログ - 2009年上半期の人気記事 (2009年6月13日 19:21)

さて、今年3月からブログの更新を再開しまして、そろそろ6月ですので(日付的にキリ悪いですが)、ここまでの人気記事でもご紹介しようと思います。2009年1月... 続きを読む

コメントする